
「そういや最近、“ときめく”ってしてないかも…」
気づいたら、恋愛は映画とかドラマで見るだけになってた。
でもこの映画、油断してたら胸のあたりがギュッと締めつけられる。
しかも始まり方は、
“ハワイのカフェで女の子に声をかけるプレイボーイ vs 記憶障害で毎朝リセットされるヒロイン”。
…どう考えてもトンチキな設定なのに、泣けて、笑えて、癒されるってどういうこと?
舞台はオアフ島。
海と空とレインボーの街並み、そして毎日「初対面の恋」をやり直す男女。
これ、ただのラブコメだと思って観ると、涙腺が油断する。
「何度忘れられても、また好きになる」って、もはや哲学。
それをここまでポップに、チャーミングに見せるなんて…
やるなぁ、アダム・サンドラー(とドリュー・バリモア)!
50回目のファーストキスってどんな映画?

「なんか聞いたことあるタイトルだけど…え、プレイボーイと記憶障害のヒロイン?また変な恋愛モノじゃないよね…?」
そう思ったあなた、それ、半分正解で半分大間違いです。
とりあえず基本情報だけでも押さえておけば「泣ける映画通」っぽい顔して語れますよ。
🎬この映画の基本情報
- 原題:50 First Dates
- 公開年:2004年
- 監督:ピーター・シーガル(『ロンゲスト・ヤード』『ゲット・スマート』など)
- 脚本:ジョージ・ウィング
- 上映時間:99分
- ジャンル:ラブコメディ/ロマンス/ヒューマンドラマ
- 舞台:アメリカ・ハワイ州オアフ島
- 配信中:※2025年8月現在の情報です。
Netflix(見放題配信中)
Amazon Prime Video(レンタル配信)
hulu(レンタル配信)
👇DVDレンタル:有り
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🎭キャストの魅力にもハマってほしい!
- アダム・サンドラー(ヘンリー役)
ハワイの水族館で働く獣医で、ちょっとプレイボーイ気質。
でもルーシーに出会ってからは、毎日“恋の再スタート”に全力投球。
普段はコメディ俳優として“おふざけ番長”な彼だけど、今作ではびっくりするほど誠実で、優しさがあふれてる。
「サンドラーってこんなイイ男だったっけ?」という声、見た人全員から聞こえてきそう(笑)。 - ドリュー・バリモア(ルーシー役)
事故の後遺症で前日の記憶が消えてしまう女性。
明るくて、人懐っこくて、見る人みんなが「守ってあげたい」と思ってしまう**“笑顔の魔法使い”**。
サンドラーとの共演は3作目で、息の合った掛け合いはまるで本当の恋人同士のよう。
「記憶は消えても、魅力は永遠」なヒロイン像を体現。 - ショーン・アスティン(ダグ役)
ルーシーの筋トレ中毒な弟。
ちょいちょい登場しては場をかき乱す、お笑い要員その1。
実は『ロード・オブ・ザ・リング』のサム役の人。幅、広すぎ。 - ロブ・シュナイダー(ウーラ役)
ヘンリーの親友(?)で、謎のハワイアン風生活を送る自由人。
登場シーンのたびに“この映画、コメディです”と主張してくる。くだらなさが癖になる中毒キャラ。

……というわけで、かなりキャストはクセ強め。
でも、こんな“見た目ふざけて中身マジメ”な映画、意外と刺さるかもよ?
🟡こんな人に刺さるかも(=この記事でわかること)
📌あの「プレイボーイ×記憶障害ヒロイン」設定、どうやって泣ける話になるのか知りたい人
📌ラブコメ観たいけど、「胸キュン」だけじゃ満足できない人(わかる)
📌アダム・サンドラーの意外な一面にちょっと興味が湧いてきた人
📌ハワイに行きたい欲を映画で満たそうとしてる人
📌「最近ときめいてないな…」と思ったことがある、40〜50代のあなた
『50回目のファーストキス』はなぜこんなに刺さる?
笑えて泣ける“記憶リセット系”ラブストーリーの破壊力

“記憶障害の彼女と恋をする”って、言葉にすると地雷臭すごいけど…観てみたら全然違ったのよ
だからこそ気になるのが、この“ありえない設定”がなぜこんなにも心を掴むのか?
まずは、物語の大まかな流れから見ていきましょう。
🎞️「記憶は消えても恋は消えない」──泣けるあらすじをざっくり紹介
ひと言で言えば、恋が毎朝ゼロからスタートする話。
日本語のタイトル見て最初は「えらい安っぽいラブコメか」って鼻で笑ってたのに、
気づけば映画の中で毎朝こっちの感情が更新されてて。
記憶はループしてるのに、こっちはどんどん惚れ込んでくの。

これ、恋愛じゃなくて人生に効くやつでした。
ハワイの水族館で働くヘンリー(アダム・サンドラー)は、
女の子と遊んでは即バイバイな軽薄男。
ところがある日、ローカルカフェで絵を描く女性・ルーシー(ドリュー・バリモア)に心を奪われる。
次の日、同じように声をかけると──彼女はまったく彼を覚えていない。
そう、ルーシーは事故の後遺症で**「新しい記憶を一晩寝ると忘れてしまう」**という障害を抱えていた。
毎朝、彼女の記憶は“事故の前日”で止まったまま。
どれだけ距離を縮めても、次の日には“完全に初対面”からやり直し。
それでもヘンリーは、何度でも恋に落ちて、何度でも愛を告白する。
自分の存在を忘れてしまう彼女のために、
彼は毎日、彼女の“今日”を笑顔にする努力を続ける。
ありえない設定なのに、妙にリアル。
ありえない努力なのに、どこかグッとくる。
そしてその積み重ねが、**「これはもう恋じゃなくて覚悟だわ」**って言いたくなるレベルで効いてくる。
“泣けるあらすじ”というより、
「……え、私こんなに感情もってかれる予定だった?」と戸惑いながら泣いてるやつ、これです。
💡毎朝ふりだしに戻る恋が、なぜこんなに泣けるのか?
この映画の根底のテーマは私が思うに
愛されることより、愛し続けることのほうがよっぽど難しい。でも尊い。
ということじゃないかと。
「記憶をなくすヒロインと、毎朝彼女に恋をする男」──この設定、ちょっと聞いただけで嘘くさい。
陳腐だ!クサい!道徳の授業か?って思ったあなた、わかる。私の立ち位置も最初はそこ。

でも、観てるうちに気づくんです。
この映画の切なさは、**“記憶がないからこそ、毎日同じ気持ちで愛される奇跡”**にあるってことに。
ヒロインのルーシーは、前日のことを朝になるとすべて忘れてしまう。
事故の後遺症で“記憶が1日しかもたない”という設定なのだけれど、
これって言い換えれば──**「昨日の優しさも、今日の努力も、明日には全部なかったこと」**になる世界。
普通だったら、心が折れるでしょ?
でも主人公のヘンリーは、それでも毎朝、彼女に出会い直す。
デートのたびに全力。笑わせて、惚れさせて、ふりだしに戻って、また恋をする。。。。。
そしてここで、観てるこっちの心がじわじわ壊れてくる。
なぜなら私たち、大人になると気づくじゃない?
「愛って、慣れと手抜きの温床になりがち」って。
最初は頑張る。でも関係が続くほどに、言わなくてもわかると思ったり、
「昨日ちゃんと伝えたし」って思ったり。
時間を重ねることで雑になること、どこか当たり前にしてる。
でもこの映画のふたりには、その“甘え”がない。
毎日が初日。毎日が恋の本番。
それって、切ないけど…ちょっと羨ましくなるぐらい美しい。

“記憶をなくす”という不幸を使って、
“恋がずっと鮮度を保てることの尊さ”を見せつけられるのよ。
で、こっちも気づけば泣いてるの。
静かに、ズシンと、気づいたら頬を伝ってるやつ。
なんなんでしょ、この映画。
“泣かせの罠”、仕込み方うますぎ!
😿「記憶のリセット」は、本当は“自分だけが置き去りにされる痛み”だった
最初はね、観てて「うわ〜、こんなに愛されていいな」と思うの。
毎朝イチから全力で恋してもらえるなんて、もうロマンの極みじゃん?って。
でもふと気づく。
「愛してる」って気持ち、ひとりだけが覚えてるって、どれだけ孤独なんだろうって。
ルーシーにとっては、今日が“はじめまして”でも、
ヘンリーにとっては、終わりのない始まりの「また君に恋をした日」。
それって“幸せな奇跡”じゃなくて、
**“想いだけが積もっていく片想いの地獄”**でもあるんだよね。
彼女の中では、何も進んでない。
なのに自分の心だけは確実に、深く、深く、落ちていく。
ここに**「永遠の片想い」**という最強の切なさが潜んでる。
しかもそれは選べない運命じゃなくて、自分で望んでそのループに飛び込んでるんだから、もう…尊すぎて泣けるじゃ済まない。

記憶のふりだしに戻るたび、彼は彼女に恋をする。
でもそのたび、彼だけが“昨日までの思い出”を持ってる。
その差が、見てて静かに痛い。
それでもやめない彼に、こっちの涙腺が陥落するのよ…。
リンダのひとこと
泣ける映画観たいって思ったの久しぶり?
だったらほら、その涙腺が柔らかくなってるうちに他の感動作もぶち込んどいて!今ならきっと心に直撃するから。
👇『自分らしく生きるための感動映画5選』で感情の筋トレ、もう1セットどーぞ!
😆「笑えるって、こういうこと。」──バカバカしさに癒される、最高のゆるユーモア
涙腺バカになってる状態で観るからかもしれないけど、
この映画、めちゃくちゃ笑えるのよ。
しかもね、いわゆる“ウィットに富んだ洒落た笑い”じゃない。
バッカバカしい。しょうもない。くだらない。なのに…最高。
まず、アダム・サンドラーってある意味もう“ジャンル”。
ちょっとやさぐれたチャラ男なのに、
なぜか動物とも老人ともすぐ仲良くなる。
そんな男が毎日、記憶を失うヒロインのハートを射止めるチャレンジしてくるんだけど──

いやもう、手段が雑。
パイ投げたり、動物で釣ったり、嘘ついて変装したり…
たぶん彼、恋愛とドタバタコメディの境界線が見えてない。
でもこっちはそのたび吹き出しちゃう。
一方で、ドリュー・バリモア。

あの笑顔の破壊力、いまだに健在すぎてズルい。
「こんな顔で笑われたら、そりゃ毎朝惚れ直すしかなくない?」ってなるし、
たまに出すぶっ飛びリアクションもかわいさ100%でズルい。
笑いと癒しを同時に放ってくる、天から与えられたその才能をこれでもかと見せてくれる。
そして脇役たち!
もはや**ハワイの「気」に脳がやられた人々**って感じで最高。
やたら鍛えた筋肉バカの弟、無駄に存在感ある海の生き物たち、
誰もかれもが「ストーリーを脇から台無しにしかける天才」なんだけど、
それがなぜか心地いいんだなぁ…。
🧠なぜこの笑いが“効く”のか?
泣きポイントがあまりにエグいからこそ、
バカみたいな笑いが、ちゃんと効く。
それは「感情の逃げ道」じゃなくて、「心のマッサージ」みたいな役割で。

感情がズタズタの時に、いちばん効くのは高尚な言葉じゃない。
必要なのは、バカみたいな愛嬌なのよね。
この映画、泣けるし、笑える。
でもその笑いはオマケなんかじゃない。
“愛の大変さ”を包み込む、温かくてくだらない防寒具みたいなもの。
📽️「忘れられても、愛した事実は消えない」──胸がきゅっと締めつけられる切なさの理由
この映画の切なさって、「記憶喪失で叶わぬ恋」ってとこにあるわけじゃないんですよねー。
もっと…こう、生きるっていう現実の重さを、やわらかく包んで突きつけてくる感じ。
そして観てるこっちが痛感するのは、
「記憶がある方」が必ずしも強い立場じゃないってこと。
彼は全部覚えてるからこそ、
彼女が忘れるたびに自分だけが“失う”苦しみを抱える。

それって…愛を持つ人の宿命みたいで、やたら沁みるのよ。
さらに残酷なのは、
どんなに笑って泣いて、奇跡みたいな一日を過ごしても、
明日になればそれは彼女の中で存在しなくなる。
「永遠の幸せな一日」なんて、この世界には存在しないっていう真実を
心地よいはずのハワイの陽射しの中でサラッと見せつけてくる。

切なさって、悲劇よりも“日常の延長線”にあるときの方が、深く刺さる。。。
だからこそ、最後の方で見せる小さな奇跡は、
映画史に残るような大仰な奇跡じゃないのに、
胸の奥をそっと灯す火みたいに温かい。
それはきっと、記憶が消えても、
愛した事実そのものはどこにも行かないっていう証明だから。
泣いて、笑って、そして静かに胸が締めつけられる──
この三拍子を、アダム・サンドラーとドリュー・バリモアが
全力で見せてくれるから、
『50回目のファーストキス』はちょっと風変わりで面白い恋愛映画どころではなくて、
人生の映画になってるのよね。
画面が暗転しても、波の音がなぜか耳に残る。
映画が終わって静けさを味わいながらふと気づく──
私はこの物語を忘れられない。
リンダのひとこと
ほら、心がヒリヒリしてきたでしょ? その状態、いいのよ。そこで『ビッグ・フィッシュ』なんて観たら…たぶん立ち上がれなくなる。いい意味で😊
👇『ビッグ・フィッシュ』で、笑顔の奥の切なさにもう一度沈んでみる?
📽️『50回目のファーストキス』を観るなら?配信&視聴方法まとめ

恋も記憶も一期一会。
なのに観られる環境があるって、令和っていい時代だ!
配信サービス(2025年8月時点)
※配信状況は日々変わるので、最新情報は公式サイトで要チェック。
- Netflix:字幕&吹替あり。アダムとドリューのコンビを高画質で。
- Amazon Prime Video:レンタルor購入で視聴可。セール時期はかなりお得。
- Hulu:レンタル視聴可能。字幕&吹替あり。
💡DVDで観る派の方には宅配レンタルもおすすめ。
ツタヤディスカスなら新規登録で「30日間無料お試し」が使えるのでお得にレンタルできます。
宅配レンタルサブスク【TSUTAYA DISCAS】
おすすめの視聴のしかた
- 1回目:ストーリーを追いながら泣き笑いを存分に。
- 2回目:背景や小ネタを拾いながら、キャラクターの表情の機微をじっくり。
- 3回目:ハワイの景色をBGM感覚で流して、日常の疲れを浄化。

何しろハワイの風、ハワイの朝を感じられるだけでお値打ちもの。
ストーリーに没入して泣いて、次はキャラに注目して笑って、あとはハワイで癒されて。
何度でも楽しんでほしい映画です。
まとめ
ハワイの空と海のもとで繰り返される、ファーストデート、ファーストキス。
笑わせて、泣かせて、そしてちょっと胸を締めつける──
『50回目のファーストキス』は、そんな感情のフルコースを
ひとつのお皿に盛り付けた映画です。
若い頃のように勢いで恋を始めることはなくなったかもしれない。
でも、心が揺れれば年齢なんて関係ない。
恋はいつだって、昨日の自分をリセットしてくれる。

「忘れられちゃっても、また恋すればいいじゃない。」
そう言い切れる強さと優しさを、この物語がくれるはず!