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映画レビュー|ボヘミアン・ラプソディがなぜ感動するのか?フレディと自分を重ねて観る1本

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孤高の天才が最後に見つけた安らぎに涙がとまらない。
胸が熱くて、懐かしくて、切なくて……なのに、ものすごく元気になってる。
この映画を観たあと、私はしばらく席を立てませんでした。
いや、立ちたくなかったというのが正解ですね。

クイーンの名曲が時を超えて胸を打つ。そんな感覚を味わわせてくれるのが、映画『ボヘミアン・ラプソディ』です。

若い頃にラジオやテレビで聴いていた「We Will Rock You」「Don't Stop Me Now」、そして「Bohemian Rhapsody」……。
すごく懐かしくて、でも今聴いても心が震える。
そんな名曲たちに改めて向き合うきっかけになるこの作品は、特に40代・50代・60代の女性にこそ響くものがあると思います。

この映画はただ事実を淡々と語るだけの伝記映画ではありません。
ひとりの孤独な天才歌手・フレディ・マーキュリーが、自分自身を見つけていく過程を、音楽とともに体感する感動のドラマです。

「若いころ、自分もこんなふうに不安だったな」
「家族や仲間と、うまくいかない時期があったな」

そんなふうにフレディの人生とどこか重ねてしまう……。
観終わったあと自分自身の人生にもエールを送りたくなる、そんな映画です。

この映画をすすめる理由|あの頃の自分を思い出したいあなたへ

もしあなたが40代・50代・60代で、かつて「クイーン」の音楽に触れたことがあるなら。
あるいは名前は知ってるけどそこまで深く聴いたことはない、という方でも。

「何かを思い出したい」「もう一度、自分の人生に火を灯したい」と感じているなら、きっとこの映画はあなたの心を揺さぶってくれるはずです。

ここからは、『ボヘミアン・ラプソディ』がなぜ女性たちの心に響くのかを、フレディ存命の頃に青春時代を過ごした50代の筆者独自の視点でたっぷり語っていきます。

あの名曲に乗せて、一緒に旅をしましょう!

作品情報とキャスト紹介|実在の人物を見事に演じた俳優陣

映画の基本データ

  • タイトル:ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)
  • 公開年:2018年
  • 監督:ブライアン・シンガー(一部はデクスター・フレッチャーが代行)
  • 上映時間:135分
  • ジャンル:音楽・伝記・ドラマ
  • 主な受賞歴:アカデミー賞4部門(主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞)

俳優陣の熱演が光る

フレディ・マーキュリー役:ラミ・マレック

主役フレディを演じたのはラミ・マレック。
繊細な表情や仕草、そしてあの独特なパフォーマンスまで完全に再現!
まさに“憑依型”の演技で、アカデミー賞主演男優賞もうなずける圧巻の存在感でした。

最初は「えっ、あのMr.ロボットの彼?」という印象でしたが、5分も観ればもうフレディにしか見えなくなります。
細身の体に宿る魂の重み…彼の演技を観るだけでも、この映画は観る価値ありです。

「Mr.ロボット」は2015~2019年に放映された米国のTVドラマ。最初は共演のクリスチャン・スレイタ―目当てでしたが、あっという間にラミのとりこに!

ブライアン・メイ役:グウィリム・リー

ギタリストのブライアン・メイ役を演じたグウィリム・リー。
もう、本人かと思うほどのそっくり度でびっくり!
筆者、映画館でのけぞりました。

ルックスだけでなく、落ち着いた話し方や温かさも忠実に再現。
あっぱれな俳優さんです。

映画の中でも“お兄さん的”な存在で、どんなときも冷静にフレディを見守る姿が印象的。
見ていてホッとする存在でした。

ロジャー・テイラー役:ベン・ハーディ

ドラム担当のロジャー・テイラーを演じたのは、ベン・ハーディ。
ちょっとやんちゃで、おしゃれで、軽くて、アホっぽくて、でも実は繊細。
そんなロジャー像が自然に伝わってきます。

ライブシーンでのドラム姿がまたカッコいい!
すっかり大人になった今でも、きっと彼のチャーミングさにキュンとくるはず。

ジョン・ディーコン役:ジョゼフ・マゼロ

ベース担当のジョンを演じたのは、『ジュラシック・パーク』の子役でおなじみジョゼフ・マゼロ。

登場の瞬間、「わ!こんなに立派な大人になって!」と、つい親戚のおばちゃま目線になってしまいました。

控えめだけど、音楽には熱い情熱を持つジョンの人柄を丁寧に演じています。
グループ内では一歩引いた存在。でもその“縁の下の力持ち感”がとてもリアルで、観ていて愛着が湧きました。

思わずジュラシック・パークを見直しました。子どもの頃の面影が失われてなくて、嬉しくなってしまった!

フレディ・マーキュリーという男の物語が、なぜこんなに刺さるのか

完璧じゃないからこそ、共感する

フレディ・マーキュリーという人は、天才でありながらとても不器用な人でもありました。
華やかなステージの裏で彼がどれだけ孤独と戦っていたか。

この映画では、その姿がとても丁寧に描かれています。

彼の孤独、葛藤、自分らしさを求めて迷いながらも前に進もうとする姿は、まさに人生そのもの。
キャリア、家庭、自己実現、いろんなバランスをとりながら生きる私たち女性にとって、「わかる……」と感じる瞬間がたくさんあるはずです。

自分の“声”を見つけていく旅

特に40代・50代って、人生のなかでも転機が多い時期ですよね。
子育てが一段落したり、親の介護が始まったり、仕事の役割が変わったり……。
そんな中で「本当の自分って何だろう」とふと立ち止まることも。

フレディも、世間の期待と自分自身の間で揺れ動きながら、自分だけの“声”を見つけていきます。
その過程がとてもリアルで、私たちにも重なるのです。

音楽の力に背中を押される瞬間

名曲が人生のテーマソングに変わる

『We Will Rock You』や『Somebody to Love』など、映画の中には数々の名曲が登場します。
これらの楽曲が、ただのBGMではなくそれぞれのシーンで“人生の応援歌”として響くのがこの映画のすごいところ。

「なんだかうまくいかないな……」と感じている日々に、まるで「あなたにはあなたのリズムがある」と語りかけてくれるよう。

『Live Aid』のシーンは全員必見!

クライマックスの『Live Aid』のライブ再現シーンは、鳥肌ものです。
あの場面で涙を流さない人はいないのでは?と言っても過言ではないくらい。

あのときフレディが全身全霊で歌ったように、私たちも「自分の人生のステージ」に立つ勇気をもらえるのです。

ここはもう「観てなんぼ」「体感してなんぼ」なので多くは語りません!

ファッションと美意識が光る!大人女子に刺さるスタイル

フレディのステージ衣装は圧巻

派手で大胆で、でもどこか品がある。
フレディの衣装はただ奇抜なのではなく、彼の信念と美意識の塊。
自分を表現する勇気にあふれています。

40代・50代になると、つい「年相応に…」なんて考えてしまいがち。
でもフレディは違いました。
「自分らしさ」を貫くことがどんなに美しく力強いか、彼は全身で教えてくれます。

レトロな時代の空気感がうれしい

映画全体が1970〜80年代の空気感で満ちていて、「あー、こういうファッションあった!」と懐かしくなるシーンも多数。

あの頃の自分に一瞬戻れるような感覚は、気持ちから若返らせてくれるようです。

家族、仲間、恋人…大切な人との関係に泣ける

不器用な愛のかたち

フレディと元恋人・メアリーの関係にはとても心を打たれます。
恋愛を超えて「家族以上に大切な人」になる過程が、温かくも切ない。

女性は“関係性の生き物”なんて言われますが、まさにこの映画はそんな私たちの心に深く響く人間関係の描写が満載です。

仲間との衝突と和解

バンドメンバーとの衝突と和解のドラマも見逃せません。
成功するって簡単じゃない。でも、本当に大事な人とは何度でも向き合えるんだなと教えてくれます。

それと同時に、大切な相手であればあるほど、正直な気持ちを伝えることの難しさもひしひしと感じますね。

「もう一度、ちゃんと話してみようかな」と思わせてくれる、そんな優しい力があります。

女性として“生きる力”がもらえる映画

自分を信じていいんだと思える

年齢を重ねるごとに「これでいいのかな?」と不安になる瞬間って増えますよね。
そんなとき、フレディのように自分を信じて突き進む姿はものすごく勇気を与えてくれます。

人生の中盤に差し掛かった私たちにとって、「もう一度、自分の夢に向かって動き出してもいい」と背中を押してくれる映画です。

大人になってからの感動は、深い

若い頃に観る感動と大人になってから観る感動って、違いますよね。
人生経験を重ねた今だからこそ、フレディの言葉や姿勢が“刺さる”のです。

心の奥にじわーっと広がる感動に、きっとあなたも包まれるはず。

まとめ

『ボヘミアン・ラプソディ』は心を再起動させる1本

『ボヘミアン・ラプソディ』は、ただフレディの人生の歩みとクイーンの歩みを語っただけの音楽映画じゃありません。

これは、“人生の再起動ボタン”のような作品だと私は思います。
忘れていた情熱、自分を愛する力、そして誰かともう一度ちゃんと向き合おうとする勇気。それらを思い出させてくれます。

40代・50代そして60代の女性たちへ。
今こそ、この映画を観てフレディの魂の歌声に心を重ねてみてください。

きっとあなたの中の何かが、静かに、でも確かに動き出しますよ!


📌**『ボヘミアン・ラプソディ』は現在、Amazon Prime やNetflix、Disney+などでも配信中(時期によって異なります)ですので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!**

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