
最近、泣いてますか?
この質問に「いいえ」と答えたあなた。今すぐ『This Is Us』を観てみてください。
これは、泣ける家族ドラマの最高傑作。
でもただ泣かせるだけじゃないんです。
人生のつまずき、家族とのすれ違い、自分の選択に後悔した夜。
そんな“重ためな現実”にそっと寄り添いながら、
**「私、これでいいんだ」**と前を向ける力をくれるのが、この作品。
登場人物の誰かに、必ずあなたは感情移入してしまう。
全6シーズン、どこを切っても名シーンだらけのこのドラマ――
観ずに過ごすには、人生がもったいない!
『This Is Us』とは?|感情を根こそぎ持っていかれる物語
構成がちょっと変。けどそれがクセになる

時系列、行ったり来たりしすぎじゃない?……でも、それが気持ちいい!
そう、このドラマ。普通に始まったと思ったら、急に10年前にワープしたり、5年後の未来に飛んだり、気がつくと“現在”がどれかわからなくなってきます。
でも、それが全然ストレスじゃないんです。
不思議と物語がすっと入ってくるから、むしろ「もっと飛んでこい!」って思ってしまうという…。
家族の時間軸をパズルみたいに組み立てていく感覚は、まさに『This Is Us』の醍醐味。
同じ場面でも“子どもの視点”と“親の視点”を両方見せてくれるから、気づいたら感情がぐるぐる。
「そっか、親もあのとき悩んでたんだな…」なんて思えてきて、画面越しに何度も謝りたくなるやつです。

演じる俳優さんたち、大変だったろな・・・・・💦
簡単なあらすじ(※ネタバレなし)
物語の中心はピアソン家。
ジャックとレベッカという夫婦と、彼らの子どもたち――ケヴィン、ケイト、ランダルの3人兄妹が、それぞれの人生を歩んでいく様子が描かれます。
舞台は1980年から始まり、90年代、2000年代、そして現在、未来へと時間が行き来しながら、家族の歴史がゆっくりと紐解かれていく構成。
その中で浮かび上がってくるのは、親としての葛藤、子としての悩み、そして人としてどう生きるかという問い。
子どもたちはそれぞれ、生きづらさやコンプレックスを抱えていて、順風満帆とは言いがたい人生を送っています。
でも、それを「ダメな人生」として描かないのがこのドラマの優しさ。
過去の出来事が現在の感情にどうつながっているのか、点と点が少しずつ線になるたびに、観ている私たちの心も動かされていきます。
家族の形は完璧じゃないけれど、それでも愛はそこにある。
『This Is Us』はそんな、“不完全だからこそ美しい家族”の物語です。
キャストが全員ドンピシャすぎて、現実と混同します
マイロ・ヴィンティミリア演じる“父ジャック”が完璧すぎる件
もうこの人、理想の父親像を擬人化したような存在です。
お酒と過去にトラウマを抱えつつも、家族のために全身全霊。

「ジャックのような人がこの世に存在すればいいのに」と毎度思わされます!
ちなみにマイロ・ヴィンティミリアって、『Heroes』では主人公のピーター・ペトレリ役で大活躍。
普通にヒーロー役だった彼が、『This Is Us』ではちょっとボロボロだけどめちゃくちゃカッコイイ“現実派のお父さん”を演じるって、役者としての振り幅が半端ない俳優さんです。
👉【マイロ・ヴィンティミリア:「Heroes」ではピーター・ペトレリ役で活躍!】
マンディ・ムーアの演技力がバキバキ光ってる件
ピアソン家を支える母レベッカ役を、20代から70代の人生を走り抜ける演技力で演じきっているマンディ・ムーア。
老年期の語り口もメイクも表情も、まるで「別人のように変わるんだけど、確実にレベッカその人」という驚異的な完成度です。

マンディの役どころは「かつて歌手を目指していた美しき母親」ですが、実は彼女、本当にプロの歌手です!
マンディは、かつてポップシンガーとしてデビューし、後に映画『A Walk to Remember』では感動ラブストーリーのヒロインを熱演。
さらに、『Tangled(塔の上のラプンツェル)』ではアニメ版ラプンツェルの声を担当するなど、**歌も演技もバッチリこなす”二刀流女優”**なんです。
👉【マンディ・ムーア『塔の上のラプンツェル』では声優として魅了!】
若い頃から老年期まで演じきるマンディ・ムーアの役作りは神レベル。
髪型やメイクだけでなく、話し方や表情の変化まで完全に計算されていて、時系列ジャンプでも混乱しないどころか、泣けます。
3人の子どもたち、それぞれ“しんどさ”がリアル
🏈ケヴィン(ジャスティン・ハートリー)は“イケメン俳優だけど心は迷子”すぎる
Disney+で配信中の『Tracker(トラッカー)』などでも活躍中のジャスティン・ハートリー。
『This Is Us』では美男俳優として売れてるけど、中身は揺れる大人男子・ケヴィンを好演。
2002〜2006年には昼ドラ『Passions』でレギュラー、さらに『Smallville』のグリーンアロー(オリバー・クイーン)役と、“スーパーヒーロー気取り”から“心の空洞男子”まで演じ分ける役者魂がすごい。
そして『Bad Moms Christmas』では、なんと“BDE炸裂ストリッパー”を演じるというカオスぶり。
支離滅裂な経歴にツッコみたくなるけど、そのふり幅があるからこそ、ケヴィンが胸に刺さるんですよね
🎤ケイト(クリッシー・メッツ)は“複雑で歌が上手でまっすぐ”すぎる
ケイト役のクリッシー・メッツは、実はもともとプリスクール(幼稚園)教師だったという異色の経歴。
2005〜2014年ころまで、子どもたちと遊びながら歌っていたところ、才能を見出されてハリウッド進出したそうです。
自信を持てずに生きてきて苦悩するケイト。
彼女を通じて「自己肯定感戦争」に巻き込まれる女性たちの共感ゲージを振り切らせつつ、本作でも歌を披露するシーンもあり、“歌える女優”としての原点が光っています。
📚ランダル(スターリング・K・ブラウン)は“怒らんと許せんねん!”がどうにも似合ってしまう
ランダルを演じるスターリング・K・ブラウンは、エミー賞受賞&ゴールデングローブも取った本格派俳優。
スタンフォード&NYUで演技を学び、『The People v. O.J. Simpson』ではクリティックス・チョイスとエミーを獲得、さらに『This Is Us』で再びエミー&ゴールデングローブを総ナメ。
正義感が強すぎて“完璧主義で善意的だけど逆にうざい”ってくらいに気持ちが入り込む、ランダルの苦悩と家族への愛。
その真剣さに思わず「お前、そこまで言う!?」と笑うんだけど、その後泣いてしまうという振り幅がたまりません。

誰かひとりは「これ、私のこと…?」ってなるくらい、感情をざっくざくにえぐってくるキャラ造形です。
感情の爆発と和解の美学|ピアソン家あるある劇場
ピアソン家の「だいたい揉めてだいたい泣く」お家芸
ピアソン家とその周囲の人々は、だいたい誰かが何かしら秘密を抱えてます。
ええ、たいてい“言わなきゃバレなかったのに”ってレベルのやつです。
で、それがなぜか絶妙なタイミングでバレるようにできてる。
タイミングの悪さに関しては、もはや才能としか言いようがない。
すると当然、家族大騒ぎです。
怒る、泣く、責める、黙る、出て行く――感情のフルコースが毎度提供されます。
でも最終的には、お互いの地雷を踏みまくった末に、許して成長していくんですから、もうこれは一種の文化。
特にピアソン家は**「対話はラブ言語」「黙ってると逆に怪しまれる」**が家訓レベル。
見ているこっちは「いやもう黙ってようよ!ほっとこうよ!」と突っ込みたくなるけど、
そこをあえてぶつかり合うことで、家族の結びつきを深めていく姿に、気づけば涙ちょちょぎれです。

感情爆発型ホームドラマ、恐るべしです!
泣ける理由が多すぎて逆に困る
泣かせにきてる。でも、いやらしくない
このドラマ、わざとらしくないのに泣けるという奇跡。
音楽、演技、台詞、そのすべてが自然なのに、気がつくと目頭が熱くなってるし。
「泣く予定なかったのに…」「こんなことで泣くと思わなかった…」が毎回更新されます。
名言が毎話1個はある説
🌟1. ウィリアムの名言(レベッカへの言葉)
🎙登場人物:ウィリアム・ヒル(ランダルの実父)
「何かが終わるときに悲しくなるってことは、その時間がそれだけ素晴らしかったってことだよ。
ちょっと視野を広げてみれば、終わりは決して悲しいだけじゃない。むしろ次の美しい始まりなんだ。」
👉人生の終わりや別れを、ただの“喪失”じゃなく“美しい通過点”として語る名言。
悲しみを味わい尽くしてきたウィリアムだからこその、深みがある言葉です。
🌟2. ジャックの名言(ランダルへの言葉)
🎙登場人物:ジャック・ピアソン(父)
「初めて君を腕に抱いたとき、稲妻が落ちたみたいだった。君は、僕の生きる意味だった。
だから約束する。君にも必ず、自分の“意味”が見つかるよ。」
👉“血のつながり”を超えて“心のつながり”を語るこのセリフは、ランダルだけじゃなく、観ている私たちの心にもズシンと響く。これはもう名言というか、愛の宣言です。
🌟3. ベスの名言(ランダルへの言葉)
🎙登場人物:ベス・ピアソン(ランダルの妻)
「自分をどう見せるかって、内側がどうなってるかを映してるのよ。」
👉ランダルが心を乱しているときに、ベスが放ったひと言。
ファッションや表情がどうこうじゃなくて、「心のあり方が外ににじみ出る」という“ベス節”炸裂の名台詞です。

もう、涙流しながら「こんなの反則やん!」と口から洩れます。
人生がちょっとしんどい夜とか、自分を見失いそうな日とか、ズドンと刺さってくるんですよ。
なのに、どこか優しくて、前を向ける。
『This Is Us』は、ストーリーだけじゃなくてセリフでも心を救ってくるドラマです。
うっかりメモったらまた泣いちゃうし、うっかりSNSに書いたらバズりそう。
そう、ここは名言の金脈なんです。
大人女性が共感しまくる理由|恋も仕事も家族も、全部ある
家庭のことだけじゃない!人生のすべてが詰まってる

結婚・出産・育児・介護・キャリア・老後――
“女性の人生”がリアルに描かれているからこそ、30代以上の心に刺さる。
夢か家庭かで揺れるレベッカ。
産後うつと自尊心の間で揺れるケイト。
家族と仕事の板挟みで苦しむランダル。
「ああ、どこかで見たわこれ…」って思わず口に出してしまいます。
見終わったあと、自分をちょっと好きになれる
『This Is Us』のすごさは、「あなたはそのままでいい」と言ってくれるところ。
人生がグズグズでも、家族とケンカばかりでも、
それでも「今日も生きたね」って言ってくれる、そんなドラマなんです。
シーズン6までずっと良い。って本当? → 本当です。
途中で失速しない、珍しいアメリカドラマ
海外ドラマあるあるの「シーズン3で急にグダる現象」。
でも『This Is Us』はシーズン1から6まで一貫して高水準。
最終話まで丁寧に描かれていて、「最終回が神回だった」と話題になったのも納得。
全106話、観るのに覚悟はいるけど…損はしない
1話約40分×全106話。正直、軽い気持ちで観るには長い。
でも、**観終わったあと「人生をもう一度やり直した気がする」**という声が多いのも事実。

最後まで観た人、だいたい“感動を独り占めできない病”を発症。
SNSで語る→人に見せる→また語る…って、もはや情緒の連鎖反応。
まとめ|人生に疲れた夜、『This Is Us』はそっと効いてくる
しんどい時こそ効く、“感情リセットボタン”みたいなドラマ。それが『This Is Us』。
家族とぶつかってしまった日、
自分が嫌いになりそうな日、
未来が見えなくて不安な夜――
そんなときこそ、観てほしい。
「泣ける家族ドラマって、結局は泣かせにくるだけでしょ」と思ってる人にこそ見てほしい。
これは、“泣いたあと、自分のことをちょっとだけ好きになれる”、そんな作品です。
📺 配信情報(2025年6月時点)
- 配信中のサービス:
- 原題:This Is Us
- 放送期間:2016年9月〜2022年5月(全6シーズン・106話)
- ジャンル:ヒューマン/家族/感動ドラマ
- 制作国:アメリカ